症状
肉離れは筋肉の一部が断裂した状態です。
損傷部には痛みや腫脹、皮下出血などの症状が生じます。
痛みは、特に運動している時に生じるのが特徴的です。
また、重度の場合には歩行困難となることもあります。
主な症状
- 損傷部の痛み(特に運動時)
- 腫脹
- 皮下出血
- 歩行困難
筋肉の構造
筋肉には、骨格筋・平滑筋・心筋の3種類があります。
骨格筋は、腕や脚等の骨格をつなぐ筋で、骨を動かす働きをしています。
平滑筋は内臓を構成する筋、心筋は心臓を動かす筋のことです。
肉離れが起こるのは骨格筋の部分で、骨格筋は筋線維(骨格筋細胞)が集まって構成しています。
主な原因
肉離れは、筋肉が収縮している際に強い張力が加わることによって筋組織が断裂します。
ハムストリングや腓腹筋に生じることが多く、陸上やラグビー、テニス、バトミントンなど瞬発的な動きをするスポーツでよく起こります。
治療法
受傷時はRICE処置(R;rest:安静、I;icing:冷却、C;compression:圧迫、E;elevation:挙上)を行い、痛みや腫れを軽くする治療をします。
症状が軽減してきたら、温熱療法や物理療法、ストレッチや筋力強化トレーニングなどの運動療法を行います。