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認知行動療法

慢性的な痛みは、心が作りだしたもの?

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「腰が痛い」「膝が痛い」「足首が痛い」……そういった痛みが生じた場合、「いつものことだから、気にしないでおこう」「そのうち治るだろう」と気楽にとらえる方と、「痛みのせいで◯◯ができない!」「私の人生、この痛みから逃れられないのかも……」と気にしてしまう方がいます。
実は、このように痛みが生じたときの受け止め方次第で、痛みが慢性化してしまうだけではなく、その後の生活の質まで低下してしまうことがあります。

痛みが生じた際に、気にならないでいられる方は、痛みを感じるのをあまり嫌がらないので、生活リズムを変えることなく過ごすことができます。
そうこうするうちに、気づいたらよくなっていたということもあるでしょう。

一方、例えば、「痛みがあるから動けない」「私の人生は台無し」などネガティブな考えがぱっと浮かぶ方は、「今週の予定は全部キャンセルしよう」、「動いたら痛みが強くなるからずっとベッドで寝ていよう」というふうに、痛みを避けようとして行動を制限しはじめます。
その結果、気持ちは沈み、イライラしたり、不安になったりします。
そのうえ、活動量が低下したことにより運動機能が落ち、身体の痛みが悪化してしまうという悪循環が生まれます。
これが、慢性的な痛みの原因のひとつです。
つまり、長引く痛みは、少なくともある部分は“心が作りだしたもの”とも言えるのです。

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思考や行動のクセを見直す認知行動療法

適切な治療を施しているにもかかわらず、なかなか治らない慢性的な痛みへのアプローチとして注目されているのが、「認知行動療法」です。認知行動療法は、もともと不安障害やうつ病の方に対する治療として高い効果が確認されている心理療法で、近年では「身体の痛み」に対しても活用されています。認知行動療法は、人の認知(=思考)や行動のクセに焦点を当てるもので、先に説明したような悪循環によって痛みが悪化してしまった方に、ネガティブな思考や回避的な行動を変えていくお手伝いをするものです。

痛みが生じた際に、すぐにネガティブなことが浮かぶのは、ある意味“思考のクセ”と言えるでしょう。
また、そこで痛みを避けるための行動に出るのは“行動のクセ”とも言えます。
そうしたパターン化したクセは毎日の習慣になります。
認知行動療法とは、そうした思考や行動のクセ、そして習慣を、客観的に分析し、不合理なものを合理的なものへと軌道修正してあげるものなのです。
ただ、注意が必要なのは、「痛みをすぐに取り除く」ために行うわけではないのです。
痛みが続いて心や生活が窮屈になっていると、その窮屈さによってますます状況が悪化していることが多いため、まずはそうした心と生活の窮屈さを変えていくことを目指すのです。
その結果として、痛みがあっても生き生きとした生活を送れるようになったり、人によっては痛み自体が緩和していくのです。

患者さん1人ひとり違ったアプローチがある

では、実際の現場ではどのような取り組みがされているのでしょうか?
たとえば、「この痛みがあるから人生台無しだ」などと、痛みや現在の生活に対してネガティブな思考を抱いている方には、客観的な立場から、自分の生活を窮屈にしている考えのクセを一緒に検討し、そのクセが出てきた時に別の見方が出来るように援助します。
また、痛みへの恐怖から回避行動をとってしまう方には、一時的に痛みを感じなくて済むといった目先の利益ではなく、長い目で見たときに利益がある行動を一緒に考え、生活のなかで実行するのを援助します。
そうすることで、“痛みの負のスパイラル”から脱出することができるのです。

ただ、注意していただきたいのは、「これさえやればいい」といった万能な正解があるわけではなく、それぞれの人に、その人なりの悪循環と、改善のステップがあるということです。
ですから、当院では、専門スタッフが患者さん1人ひとりと向き合い、それぞれのケースに合った最適なアプローチ方法を一緒に考えていきます。
ずっと悩んでいる慢性的なその痛み、私たちが少しでも軽減できるお手伝いができたら嬉しいです。