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肩関節脱臼

症状

初回脱臼時には激しい痛みや腫脹、運動制限が生じます。
合併症状として、血行障害や神経麻痺(肩周辺の知覚低下や筋力低下)がみられることもあります。
また、反復性脱臼の場合には、外転や外旋動作で不安定感を覚えます。

初回脱臼時の症状

  • 肩が外れて動かなくなる。
  • 肩に強い痛みや腫れが出る。

反復性脱臼時の症状

  • 肩に痛みがある(初回脱臼時ほどには強くない)。
  • 脱臼しても自分で元に戻せる。
  • いつも外れるような不安定感がある。

肩関節の構造【肩甲上腕関節】

イメージ

肩関節は一般的には、ボール状になっている上腕骨頭(二の腕の上端部分)と受け皿である肩甲骨の関節窩(かんせつか)で構成される肩甲上腕関節のことを指し、人体の中で最も関節可動域の大きい関節です。
肩甲骨から吊り下げられた上腕骨を支えるために周囲には筋肉や靱帯、関節包や関節唇(かんせつしん)が存在します。
肩関節にある上腕骨頭の受け皿となる関節窩は、上腕骨頭の1/4程度しか覆っておらず、上腕骨頭に対しては浅く小さ過ぎるため、不安定な状態になっています。
そのため、関節窩の周りを縁取るように関節唇と呼ばれる軟部組織が付属しています。
この関節唇は関節を安定させるだけでなく、関節の動きをスムーズにしたり、骨同士がぶつかる衝撃や摩擦を和らげたりする働きをしています。
また、関節唇上部には、上腕二頭筋腱(じょうわんにとうきんちょうとうけん)がつながっています。

主な原因

肩関節は広範囲に動かせるようにするため、関節の受け皿である肩甲骨の関節窩が小さいという特徴があります。
解剖学的な構造上、上腕骨頭が前下方向に逸脱しやすく、大きな力が加わることによって脱臼する危険性が高い関節と言えます。
そのため、外傷により脱臼する場合がほとんどで、転んで手を着いたり、肩を激しくぶつけたりした時などに発生します。
ラグビーやアメフト、柔道などのコンタクトスポーツでよく起こります。
肩関節脱臼では、関節が完全に外れてしまう脱臼の他、外れても簡単に戻る亜脱臼という種類があります。
また、一度脱臼した後、ちょっとした外力により脱臼を繰り返し起こしてしまう反復性肩関節脱臼があります。
反復性肩関節脱臼は、10代で初めて脱臼を起こした場合には高い確率で再発すると言われますが、40代以降では再発しにくいとされています。
肩関節が脱臼した際、関節包や関節唇といった軟部組織の損傷や上腕骨頭の変形が残ってしまうと、脱臼を繰り返すようになります。

治療法

初回の肩関節脱臼の処置としては、まず上腕骨頭を関節窩に戻す整復術を行った後、三角巾などで固定し、安静にします。
急性期には痛みや炎症を伴うので消炎鎮痛剤を処方し、落ち着いてきたら肩関節の可動域訓練や筋力トレーニングを行い、肩周辺の筋肉を強化していくリハビリを行います。
特に腱板筋群の強化は上腕骨頭を関節窩に保持し、反復性脱臼を防ぐためにも重要となります。
反復性脱臼の場合には、特に整復術後の固定は行いません。
脱臼を繰り返すことで活動が制限されたり、日常生活に支障を来たすような場合には、脱臼により緩んでしまったり剥がれてしまった軟部組織を手術によって修復します。