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上腕二頭筋長頭腱炎・断裂

症状

上腕二頭筋は長頭と短頭の2つから成り、この筋の炎症や断裂のほとんどが長頭側の腱である上腕二頭筋長頭腱で生じます。
上腕二頭筋腱炎では、炎症が起きることで、挙上時や外旋を行う投球動作等での痛みや、夜間痛などを招きます。
断裂した場合、断裂直後は肩から上腕にかけて痛みが走りますが、ほとんどの場合、痛みは数日で落ち着きます。
その後、皮下出血や腫脹がみられ、また、断裂したことによって筋が下がることで力こぶが肘の近くにできるようになります。

炎症時の症状

  • 投球動作などで痛みが生じる。
  • 夜間痛が生じる。

断裂時の症状

  • 肩から上腕にかけて痛みが走る。
  • 肘前面に腫れや皮下出血が生じる。
  • 力こぶが肘近くに現れるようになる。

上腕二頭筋とは

イメージ

上腕二頭筋は通称「力こぶ」と呼ばれ、肩から肘にかけて走る筋のことです。
上腕二頭筋は、肘を曲げたり、物を引き上げたりする役割を担っています。
この筋は二頭筋と呼ばれるように、上端で長頭と短頭の二つに分かれます。
体の外側に分かれている長頭は上腕二頭筋長頭腱として肩甲骨関節窩の上部から始まり、途中で上腕骨の結節間溝という溝にはまっています。
もう一方の体の内側に近い短頭は、肩甲骨烏口突起(けんこうこつうこうとっき)から始まります。

主な原因

上腕二頭筋長頭腱炎は、野球やバレーボール・水泳等の投球動作やオーバーヘッド動作を繰り返し行うスポーツでよく発症します。
中高年では、特に運動をしていなくても肩関節周囲炎の一つの症状として現れる場合も少なくありません。
原因の一つとしては構造上の問題があり、長頭は結節間溝と呼ばれる上腕骨近位部の溝に入っており、上腕骨と長頭に摩擦が起きやすい構造になっています。
そのため、ストレスが繰り返し生じることで、炎症が起こりやすい状態にあります。
また、炎症や刺激が繰り返し起こることで、徐々に弱化・変性した結果、断裂に至る場合があります。
それ以外にも、一度の外傷で断裂することもあります

治療法

治療としては保存的治療が行われ、アイシングや抗炎症剤などによって痛みや炎症を抑えます。
また、可動域訓練や段階的な筋力強化訓練を徐々に進めていきます(運動療法)。
上腕二頭筋長頭腱が断裂した場合、受傷部以外の上腕二頭筋腱と肘関節屈曲に働く他の筋群があるため、若干の筋力低下ありますが、機能上は問題が無く、完全に断裂しても、ほとんどはそのままの状態で保存的治療を行います。